AI全盛時代における「文章の磨き方」研修の意義について、多数の自治体様からご相談やお問い合わせをいただいております。
研修ご担当者様が抱えるジレンマの解消に少しでも寄与できればと考え、弊社としての見解を述べさせていただきます。
生成AI（人工知能）による対話型サービス「チャットGPT」の活用が急速に拡大しています。業務の効率化や住民サービスの向上を目的に、デジタルツールの活用に向けた各自治体の動きも活発になっています。
保育所入所選考の自動化やチャットボットによる自動応答サービス、健康リスク診断など、行政現場の様々な場面で自動化・高度化の成果が上がっている一方で、AIの活用によって職員の思考力や文章力が低下していくのではないかという懸念の声も高まっています。
Q. 庁内でチャットGPTの活用が進むなか、「文章の磨き方」研修の実施を上司に提案したいのですが、ご見解をお聞かせください。 A市（千葉県）、B市（千葉県）、C市（東京都）、D市（埼玉県）
A. 生成AIは人工的に開発された人間のような知能であり、いかにも知的な振る舞いをしますが、住民との間でトラブルが発生したとしても責任をとってはくれません。議事録作成やアイデア出し、企画書の草案作成などの業務をAIに担わせるのは、業務量削減のメリットも大いに期待できますが、あくまでも人間の補佐役だと割り切って付き合っていくべきであり、職員の皆さんがAIへの依存を強めたり、妄信することがないように注意する必要があるでしょう。AIには人間の気持ちをおもんばかる能力がありませんので、庁内でAIの活用が進めば進むほど、「推敲する力」や「校正するスキル」など職員の皆さんの文章力がますます試されることになります。